夏の太陽と言った形容がピッタリの彼女は、ハツラツとした現代娘である。
「やあ!」と気軽に挨拶したところ、こぼれる笑顔が返ってきた。
しかしこの笑顔の裏に多感な青春の苦しみがあった。
洋裁学校一年の時、社会に対して反発心の強い友達との出合いが後々まで彼女に大きな影響を残した。
つまらない常識、風習にとらわれる世間への反発、と同時に恋愛によって知らされた
無常観が複雑にからみあい、それがやがて人生そのものへの懐疑としてつながっていった。
そして、いきついたところが、無気力と頽廃的生活であった。
彼女が一も二もなく求めようと、親鸞学徒になったのは言うまでもない。
11月のことである。
それから一転して、驚く程猛烈な求道が始まった。
聴聞第一を貫くため、自由に休みがとれる市内の菓子店ヘアルバイトとして勤めたり、毎日一回は、必ず誰かに仏法の話をするという誓いを立てて、実行に移したりもした。
教学は、11月の大導師試験にピッタリと照準をあわせ、毎月一回必ず受験している。
こと仏法に関しては、周りの者が圧倒されそうな迫力である。
福「彼女に続こう!!」と
浄土真宗の法話の聴聞、教学に打ち込む者が続出しており、旋風はやがて全国にも影響しそうな気配である。
最後に、現在の心境を語ってもらった所「この道より私を生かす道はない」と一言でいいきった。
まことに頼もしい限りである。
今後の活躍に期待しよう。