一全国各支部より集まったかるた大会の選手は総勢約百名、
会館の大広間に集って午前十時、おごそかに開会式挙行。
その火ぶたは切っておとされた。
競争しながら、楽しみながら後生の一大事を知らされる
本大会は迫力において他の競技などと異なる。
親鸞会の講師の朗々と読み上げられる声に合せて取り手の早いこと。
上句一声聞いてサットとり上げる神わざの様なのもいる。
青年部、一般部の中にまじって小学二年生のあどけない取り手が
大人顔負けの手早さである。
私そして支部の方々が夢にまで見たこの優勝杯を手にして
私は優勝の決ったその一瞬と最後の一首を忘れる事は出来ない。
最後の一首を手にしてこの私を
親鸞会に導いて下さった方々、
そして先生を始め親鸞会館の方々、
親鸞学徒の方々に少しでも報いたい気持と感謝の気持ち
そして私の喜びとが一気に涙となって目もとを赤くさせ
終了の挨拶をかわしたのかかわさなかったのか覚えていない程です。
私が
親鸞会に入会させていただいて早や三ヶ月にならんとしていますが
過去二十年間はかるたの一首に人生はとありますが
全くその通りの生活でした。
しかし今は楽しく明るく希望を持っています。
そしてこれからは一人一人考えるより自分の思いを他人に聞いていただき
誤りは訂正し、良い所はどんどん伸ばすと言う団体のつながり
団体という良い例が私が今大会に於て団体戦では
優勝できましたが個人戦では三勝に終ったことが
今もなお心の片隅にやきっけられています……。
そしてまたこの足この耳で
浄土真宗の法話を
聴聞し、
この命のあるうちにわが心と戦いつつ
まことのわれを如来の願力によって
発見するまで聞法いたします。
その間色々と解らない点が数多く出て来る事があるでしょう、
その時には
親鸞会の講師を始め親鸞学徒の方々に御伺い致しますから
よろしく御願い致します。