ある村長さんは3カ月の孫をつれて親鸞会館に参詣した。
昔から3ケ月になった赤ちゃんは、宮参りをする習慣になっていたが、真実の仏法を聞いて、
「神を礼拝したものは五百生の蛇身を受けるという恐ろしい罪である」
と知った村長さんはとてもお孫さんを宮参りなどさせる気になれない。
それよりも、尊い仏縁を結ばせたいと念じ、会館の御法座の際、読経にお孫さんを抱いて仏参りとしたのである。
「今までの悪習を破り、皆さんへの顕正にもなるし、
また、孫の仏縁の為にも大変有難い御縁でした」
と母親のも喜びを語った。
弥陀をたのめば、南無阿弥陀仏の主になるなり。南無阿弥陀仏の主になるといふは、信心をうることなり。又、当流の真実の宝というは南無阿弥陀仏。これ一念の信心なり。
(蓮如上人)