親鸞聖人は、このように教えられています。
「南無阿弥陀仏を称うれば、
この世の利益きわもなし、
もちろんこれらの念仏は
阿弥陀如来に救われての念仏ですが、
この世から限りなき大利益が与えられるのです。
中でも若死(中夭)するということがなくなり、
天寿を全うできるのだと教えていられています。
事実、親鸞聖人は90才、
阿弥陀仏に救われて念仏せられた祖師方は
みな長命なされているではありませんか。
創価学会の元会長、
戸田城聖が死ぬ10ヶ月ほど前に
「世界第一の宗教を信じている私が病院に入らねばならぬわけがない。
そんなイクジなしではダメではないか」
(聖教新聞五七・六・三)
と放言しながら、翌年の4月1日早朝、
駿河台の日大病院に入院、
翌2日午後6時半、当時の日本人の平均寿命63才に
5才及ばない58才で死んでいます。
真実の教えの正信と
邪教の迷信との違いはハッキリしています。
しかし阿弥陀仏を信じ大安心に救われた者は長命できるのは、
決して偶然でもなけれは迷信でもありません。
心が一切の病気と密接な関係があることは、
今日の精神肉体医学が証明しています。
病気の原因を単なる細菌や中毒等の外因のみに求むる時代はすぎたのです。
最近のセリエのストレス学説などは
心の転換によって多くの病気が自癒する過程を
ホルモンによって説明しています。
セリエ教授は怒りや悲しみや心配等のイヤな感情が
頭悩の神経を刺戟し続けると脳下垂体からACTHというホルモンが出て、
それが副腎皮質を刺戟してコーチンが分泌される。
これが全身に流れると
成長ホルモンのSTHに皮作用を起こして
自衛作用を失わせる。
病に対する一切の抵抗力を失った肉体は
病原体につつまれているので病気せざるを
得ないというのです。
古人がいった病気は病と気持ちからであることが
説明せられたのです。
だから米国のジョン・A・シンドラ博士は
「良い感情は最良の薬である」
また
「快よい感情は奇蹟的に作用する」といっています。
このように心の問題は非常に大切だということは判っていても
どうにもならないのがまた我々の心です。
悪いことと知りながら腹を立て、いけないと合点しながら
くよくよ苦しむのがどうにもならない我々の現実です。
この自力でどうにもならない心を大安心大満足に救うて下されるのが
阿弥陀仏唯一なのです。
だから、この最高絶対の仏、
阿弥陀仏に救われて死んでよし生きてよし絶対の幸福を頂いて
感謝歓喜の身にさせて頂けば
現世にも未来にも大利益を受けることは当然至極なのです。