浄土真宗の祖師
親鸞聖人の生れられたことを記念して恒例の降誕会が、本部会館において盛大に行われた。
高熱をおして、日頃よりも一段と強く雄叫びの親鸞会の講師の先生の熱弁には魂が奮い立たされる思いがした。
絶対の幸福と信心正因の開闡と
親鸞聖人の二大看板を喝破され
「皆さんは
欲望が深そうで浅い、私は世界一欲が深いから絶対の幸福を求めきった。
百万、二百万の小欲にうつつをぬかし、身をすりへらすより絶対の幸福という大欲に向かえ」
と叱咤激励・鞭打って下された。
青年部劇は昨年につづき『続、ああわが祖師
親鸞聖人』が上演され、
聖人波乱の中半生を展開、土曜日には前編ご存じ<三大諍論>
日曜日には後編、流刑先の越後での布教をえがいた<配所の聖人>が上演された。
絢燗たる衣裳、涙あり、怒りあり、トリックあり活劇あり、
舞台せましと演じられた姿が今もまぶたにうつる。
ほとんどが新人起用にもかかわらず、
昨年以上と好評を得たのはきびしい練習の賜であり、
熱気ムンムンたる中、真剣に熱演する姿には遠く宿縁を感ぜずにはおれない。
如来聖人も
仏教を説いた所詮があったあったとよろこびの事と思う。
この上は舞台より駈け下り、現代に真実の御教えを宣揚し五濁の灯炬たらんと
破邪顕正に頑張って貫いたいものである。