1月から善知識に随行させていただき、
早々に風邪を引いてしまい善知識はじめ
親鸞学徒の皆さんに大変御迷惑をおかけして申しわけありませんでした。
善知識の御心労を思えばこんな風邪ぐらいでヘコタれていては……
と気ばかりあせって何も手につかない自分でありました。
ある日、
浄土真宗の御法座がはじまる30分程前のことである。
善知識とある学徒と私の三人で雑談している時たまたま机の上に朝刊がおかれてあり、
一面には政府予算案が掲載され、とてつもない数字、6兆7千億円が書かれてありました。
そこで善知識は私達2人に質問された。
「もし君達がこの政府予算案に匹敵する程の金額を与えられたならば
まず最初に何に使うかね?」
私は内心、
仏教に使うことは明らかであったが果してどのように使ってよいものか……と迷い、とっさに言葉が出て来なかった。
すると善知識はすかさず
「この金で日本中の人達にこの真実の仏法を聞いてもらう為に使えばよいのだ。
私ならば、さしあたりこの何兆円の金でマスコミ関係すべてを買収してこの真実の仏法を広める。
真実の仏法を聞いた人々は
後生の一大事に驚きたち仏法を求めるようになる」
善知識は日頃、私達によく仰言る言葉に
「金はがめつくもうけてきれいに使え!!」
というのがあります。
この「きれいに使え!!」とはとりもなおさずこの真実の仏法に使うことである。
それが自と法施になり財施になるのです。
善知識が話されること、冗談一つ一つにも真実の御言葉がさわやかに光っている。
この私に早く
信心決定してくれよ!!
との御催促と思わずにはおれない。
○名利の為に千金を投げ出すはヒゲをなでるよりも易く、
慈悲の為にー銭を出すは、ナマズメをはがるるよりもつらし
○泣いた目が
忽ち光る
片身分け