富山県の城端の親鸞学徒は今度、90万円の立派な「七条袈裟」を親鸞会へ喜捨し、皆を感動させている。
奥様は、生前から
「物や金銭ばかりとられて一言の説法もしてくれぬ、真実の一かけらもない手次の寺から早く門徒を辞退したい」
と口ぐせのように言っていたので、その志を受けつぎ
葬儀の後、直に正式に門徒を辞退した。
それを記念しての七条喜捨である。
この七条は京都の大法衣店を訪ね歩き、それら法衣店最高のものである。
報謝された七条は目もさめるような一面金色に輝く浄土の荘厳が刺繍されている。
七宝の池には八功徳水が充満し、微妙香潔の蓮華が咲き乱れている。
白鵠孔雀鸚鵡舎利伽陵頻伽共命の鳥が、はばたき、今にも天楽が流れてきそうな素晴らしい七条である。
これを知った富山県の小杉の親鸞学徒(43才)も、さっそく紫紋付きの素晴らしい袴の喜捨を申し出られ、親鸞会にはまたたく間に最高の七条、色衣、袴がそろった。
「これでいつ寺を離れても親鸞会で立派な葬式をして貰える」
と親鸞学徒一同大喜びである。