金沢市の住宅密集地帯に自衛隊のジェット機が墜落して
乗っていた経操縦士はパラシュートで脱出という事故があった。
金沢市の
浄土真宗の御法座に行く途中、善知識のお車の中で、
「君達は何があの経操縦士を苦しめていると思うかね」
と聞かれました。
ある人が「飛行機にのったという事が原因だから、飛行機だと思います。
又「雷ではないですか。雷にあわなかったら、あんな事にはならないです」
と、またある人が言う。
善知識は
「君達。いかに自分に真面目でないかという事がよくわかるね。
なぜその飛行機に乗らなければならなかったか。
また雷に合わなければならなかったかという事を考えてみなさい」
とおっしゃいました。
その時、また別の人は
「これは経操縦士の過去世における
業によって墜落という結果となって
その原因で苦しんでいるのだと思います」
「そうだよ、あの男の過去世における業があの事故となって現われたのだ」
他人の事は他人の事としか取れない自分、
又ラジオで聴いていたのだが、
あの経操縦士も死ぬべきだと一人の市民がいっていたが、
そんな時は、なんという事をいうのであろうか、
とかばう事ができても、
しかし、いざ自分の身におきたとしたら、私もこんな気持になりかねないと思った。
善知識の常のお言葉、
「
仏教を求めている者は、自分をまじめに見てゆかなければならない」
という事をあまりにもおろそかにしていた私。
「自己に真面目であること」
を思い出さずに忘れずに心にとめておかなければならないと思った。