一口で
神さまと言うけれど
神にも色々あり、
日本でいう
神もあれば西洋でいう
神もあります。
今回は、
仏教と並んで世界の二大
宗教といわれている
キリスト教の
神とはどんな
神かたずねてみましょう。
キリスト教の
神を知ろうとするには
まず旧約聖書を読まねばなりません。
最初に有名な天地創造の神話が説かれています。
それによると昔々、天国のエデンの花園に
エホバーと呼ばれる全智全能の
神がありました。
その
神が淋しくなって天国の土をこねて
自分の姿に似せて人間を創造しました。
これをアダムと名づけました。
後アダムの求めに応じて女を造りこれをイブと名づけました。
共にエデンの楽園に住まわせましたが、
イブが蛇の誘惑にまけて
神の禁断の木の実を食べた為に
アダムもイブに誘われてこれを食べて堕落しました。
これが為に
神の
怒りにふれ罰としてエデンの楽園から追放され
永遠に罪と苦痛を
神から与えられました。
一面愛の
神であったエホバーはその後アダムとイブの生活のできるようにと
天地一切のものを創り一切の動物は彼らの食物として与え、
永久にこれらを
神の支配下におくようになりました。
だから愛の
神と言いながら
神の意志に背反いた者には可嘖なき罰が下されます。
アダムとイブの子孫である我々は彼らの犯した罪によって
永久に苦しまねばならず
神の意志に背けば又徹底的な罰を受けねばなりません。
旧約聖書には
「エホバーなる神は人間を罰する時には剣と火とで苦しめる」とか
「神は人が神を信じなくなると火でも山でも大地でも産物でもみな焼いてしまう」
とさえ説かれています。
古代未開人が天地万物を見て恰も大工が家屋や道具を造るように、
偉大な
神があってこれを創ったのだろう、
そして一切を支配しているのだろうと相像し、
一切の災難や不幸をその
神の罰として怖れたのは無理からぬことではありますが、
こんな愚にもつかない因果の道理に反した迷信から生まれた
神と
仏教の
神とをごっちゃにされては大変だから、
これら
外道を徹底的に廃しなければならないのです。
「これあさましき外道の法なり、
これを信ずる者は永く無間地獄に堕在すべし」
(
蓮如上人)