(71)私のはひょっとしたら、あかんのじゃなかろうか。
(72)こんなに勘忍出来るのも信を獲た証拠じゃろう。
(73)こんなに施しの出来るのも信を頂いた証拠じゃ
(74)聞く度に初事じゃもの間違ない
(75)またあの話か
(76)アア、今まで何をクヨクヨしていたのじゃろうか、このままではないかと片方はなして又にぎる
(77)この機をみる必要がない、親が御存知じゃから
(78)素直に聞けばよいのにお前ら何しとる
(79)御聖教の通りに安心しているからよかろう。
(83)
地獄や極楽は心の中にあって外にはないのだろう
(84)地獄や極楽はあると思う人にはあるが、ないと思う人にはない
(85)一念なんか我々凡夫に判るもんではない。凡夫に助かったなどという事はない。
(87)助かったなどというのは邪見驕慢も甚しい
(89)もうこれで聞く必要はない
(90)もうこれで聞きたくなくなった
(91)十劫の昔にすでに助かっているのだ
(93)あの人は邪見驕慢だから信が頂けんのだ
(94)聞いてばかりいてもあかん
(95)雑行雑修自力の心なんか、判らんものだ
(96)一念の味がハッキリしているもの大丈夫
(97)自力と他力と切り変ったものよかろう
(98)極楽はゆかれんでも化土位はゆかれるじゃろ
(99)こんなに
努力せずにおれぬのも信を獲た証拠じゃ
(100)
懺悔の日暮しているからよかろう
信心決定したと思い込んでも助からない。
早く真実の信心決定の体験をしなければならない。