人倫の嘲を恥じず

肉食妻帯の堕落坊主だ、
仏教破壊の悪魔だ、
仏法の怨敵じゃ、
狂人じゃ、
と、当時、満天下の非難悪罵を一身に受けながら、
「ただ仏恩の深きことを念じて、人倫の嘲を恥じず」
と、ただひたすらに真実の開顕に猛進なされた、
親鸞聖人は偉大ではないか、尊いではないか。
「そんなことを言うと世間がウルサイ」
「そんなことすると他人が笑う」
二言目には世間世間と言う者がいる。

そんな奴は始めから真実など語りなさるな。
そんなに世間が大事なら世間を拝んでおれ。
真実を知らされ、真実を求め、真実を獲得させられた親鸞会の親鸞学徒こそ、
闇黒の世間の一隅を照らす灯炬とならねばならぬのだ。

とうとうと無間地獄の火城になだれこまんとしている
迷いの人間共に雷同しておられるか。
９９匹の片眼猿、１匹の両眼猿をいかに笑っても、
親鸞学徒の眼中にあるものは、
この身に受けし深重なる仏恩だけなのだ。

この大恩、いかに報ずべきか、
いかに十方に流布すべきか、
命はそれだけにかけられているのだ。