祖師
親鸞聖人の御恩を偲ぶ親鸞会恒例の
報恩講が十一月に滋賀会館、本部会館において盛大に挙行された。
人参や大根やアブラゲの
精進料理を大勢で会食し、世間話をして別れるのが本意でないぞ。
聖人の恩に報いるにはまず聖人の恩を知れ、聖人の恩とは外よりは肉食妻帯の堕落坊主、内よりは背師自立と悔られようとも断乎“信心為本”と説かれた
他力の信心の開闡にあった。その御跡を慕う我々は「大千世界に満てらん火をもかきわける決意で
聴聞に身を沈めよ」
そして青年部の熱の入った弁論をきいては一人も残さず
信心獲得に導びかなければならない責任感に意を新たにしたと雄叫びの善知識。
では廃れ切った
浄土真宗を今日あらしめた真宗中興の祖、蓮如上人が庶民の生活の中に溶け込み、真実の
仏教を布教される姿を目の当りにみせて頂いた。
満堂を沸かせるは毎度大獅子吼青年部の弁論大会、またはトンチ溢れる可愛い
一休さんを演じた少年部劇、美しく目を楽しませてくれた舞踊「真宗々歌」と話題も豊富信心一つを胸に実りある報恩講を成功のうちに終えた。