若い者何しとる
教学検定試験に異色の合格者がある。
それは80才を超える方だ。50題中47題一字の誤りもなし。
「わたしナーモ覚えられん、今きいたがハーヤ忘れる」
これはその方の口ぐせである。
親鸞会の講師のいわれるには
「物覚えの悪いのを
浄土真宗の特権か手柄のように考えとる馬鹿がいる」
そこでこの度は80代の快挙となった。
専問家たらんとする現青年部の子供さん
「どうもこれには負けました」。
聞けばその方は、飯を炊く時も道を歩く時も、
野ら仕事をする時もぶつぶつ小言のようにつぶやいておられたそうな。
受けてみた人は分るだろう。
大体どんなことか覚えるのは若い人ならものの2時間もあれば覚えられる。
一字半句も、ものも正しくとなれば20日が30日でも足りなくなる。
金言を与えられて喜んで学び1日も片時も早く一大事の勝利を勝ちとらねばならぬ。
若者たちよ心せよ。
負けてはならぬ年寄りに、そして自分に他力廻向ととび上るまで。