ますます親鸞会の発展を見て誠に有難い事です。
振りかえって思えば種々の事がありました。
会の前身、徹信会が富山県戸出町で発足したのは昭和27年春でした。
その前年長い間真実を求めつつ迷い迷って来た私が
不思議な御縁で深松先生から本当の
親鸞聖人の教えに遇わせて頂き、真実の
仏教を知らせて頂きました。
始めて真実の自己を知らされて苦しんだあげく永の迷いの夢さめた嬉しさに他の人々にも聞いて貰いたくて共に親鸞会の先生を毎月自宅へ招待して
浄土真宗の御法座を続けました。
そのうち参詣者も増えて徹信会の発足となり、なれない私達でしたが謄写板刷りの小冊子を出したりしました。
そのうち親鸞学徒の志ある者20名足らずが打ち寄って会館を建てようと企画、お互い金もないので4ヶ年間毎月精一杯の志を積立てる決心で誓約致し、借金をして本部会館が落成したのが昭和32年11月でした。
ただ今では会員も何百倍となり、増築したにもかかわらず手ぜまになり、再建しなければならなくなりとやっているうちに二千畳にまでなっておりますが、その時は真実の教えを聞く道場のできた喜びに溢れました。
翌年33年9月
浄土真宗親鸞会と改名、
宗教法人に登録されました。
その間深松先生の並々ならぬ御苦労が忘れられません。
種々の事もありましたが、常に
阿弥陀如来がついていて下さると励まされ、苦労とも思わず真実の
阿弥陀如来の御加護と
親鸞聖人の命がけの御化導の御蔭様でこれからも発展してまいりましょう。