親鸞会の会館の増築がなりました。
新たに御仏壇も入りました。
「ああ、立派にできあがりました」
とただ驚き感激しているばかりです。
人智のはかり知れない
阿弥陀如来の大願業力にひかされて
完成を迎えているのは申すまでもありません。
ですがその陰にはわざわざ幾十日も手弁当で出稼ぎに歩きまわり、
手足に血まめを生じながら、
少しでも会館増築の大事業に
仏恩の万分の一にも応えようとされた尊い方があります。
今ここに名は秘しますが、その尊い姿に後光がさす思いがします。
そしてこれは氷山の一角です。
この外にどれ位尊い皆様のお働きがあるか分りません。
その昔、
本願寺建立の為に老も若きも善男善女悉く、
殊に女の同行者が大切な黒髪を切り据てて尽したという古事は
今現にそのままあらわれているようで尊さ有難さで一ぱいです。
親鸞会に籍を置く者、
親鸞会の講師の先生にまことの仏の御縁を聞く者は
誰でもこの心がなくて会館が増築されようか。
この心がなくて真剣に
浄土真宗の法話が聞けるでしょうか。
記念の大報恩講はすでに開かれようとしています。
世に腐敗の教え、迷いの教え、邪な教えの氾濫している中をかき分けて、
この明るい世界、何をおいても求めねばならない
無量寿の世界を求めて、仏恩を謝して。