もう聞き始めて三年にもなると言うのに、聞けば聞くほどなお解らなくなる。
ほんまに先生の言われるような世界があるのやろうか？
何ともあんまりむずかしすぎる。
阿弥陀如来の本願が真実お慈悲なものなら、何でこうまで助らぬ！！
いっそのことやめてしまおうか
そして皆なと一緒に気楽な念仏して行こうか？
仏をうらみ善知識をのろう。
こんな心があんたにないか？
三世の諸仏に見捨られた衆生が、欲望と計算づくで聴聞しているくせに、
三年や四年ぐらいで文句があるか！！
土台己も仏法もわかっておらん！！

　仏法は助らぬ教えではない、だが難信の法である。
なればこそ仏は
『火の中をわけても法は聞くべき』とか
『命を捨て求めよ』と叫ばれるのだ！！

　仏の教えは真実である。
おそろしいほどに真実である。
それがだんだん知らされてくる。

　いかなる人間といえども、
仏説に順わざればたちまち苦悩の果報を受けること必定！！
何とも仏法真実がおそろしい。
誰もそれから逃れることはできないのだ。